こんにちは、Rioです。夏休みなどを挟みご無沙汰になってしまいましたが、7月19日から8月1日にかけて行われた学校のプログラム”Discovery Expedition”(DE)について書いてみたいと思います。
Discovery ExpeditionとはIMDが全員必修のプログラムとして行っている(主に)開発途上国の訪問プログラムで、学校のブロシャーには次のように記されています。と”…discovery expedition to a region or country facing a difficult business environment. The objectives are to explore the challenges facing the country and to gain a deeper understanding of situations in which, as a future leader, you may assume a proactive, broader responsibility.” 本年は前年までのDEから2点ほど変更がありました。まずタイミングですが、従来夏休み前に行われていたのですが、夏休み直後に行われることとなりました。ふたつ目の変更点は、訪問中主に現地企業へのコンサルティングを行うこととなった、というものです。 行先は2007年に続き2回目の南アフリカ(ヨハネスブルグ)でした。個人的にはアフリカ大陸に足を踏み入れたことがなく、初の訪問となりました。ご存じのとおり、南アフリカでは来年ワールドカップが開催されることとなっており、国内も大いに盛り上がっていました。 夏休み前から何度か南アフリカからのゲストスピーカーをクラスに招待したり、クラスメートで同国の諸事情について調査をしていたのですが、この国は想像を超えて、様々なイシューを抱えていることが分かりました。たとえばHIV/AIDSの問題。国全体のエイズ罹患率は約28%にも上ります。これは健康のみならず、労働力の不足や孤児の増加といった社会全体に大きな影を落とす問題となっています。また1990年代前半まで続いていたアパルトヘイト後の人種間の融和、人種毎の格差是正のための黒人優遇政策=BBEEE(Broad Based Black Economic Empowerment)のひずみや今なお続く貧困問題などあらゆる問題が現在進行形で続いています。 今回は個人的に最も印象に残っているCotlands( http://www.cotlands.org/index.html )というHIV/AIDS孤児院について書きたいと思います。 前述の通り、HIV/AIDSは南アフリカにおける最も身近な問題ですが、これによる孤児は数百万に及んでいます。多くの孤児が比較的貧しいタウンシップに住んでおり、栄養・衛生の問題は言うまでもなく、教育なども十分に受けることができず、人道的にも社会的にも大きな問題となっています。Cotlandsはそうした両親もしくは片親をエイズで亡くし、十分なケアが受けられない子供を巡回もしくは養育(孤児院)という形でサポートしているNGOで企業スポンサーなどによって支えられています。なお孤児院で預かっている子供の多くもHIVを罹患しています。IMDは、2008年のICP(5月のポストご参照)を通じて2008年に無償でコンサルティングを提供し、同団体が南アフリカ全域にサービスを拡充するための支援を行いました。 今回訪問した時には、Cotlandsの責任者の方が、昨年のMBAのスライドを見せて下さり、MBAからの提言の実施状況や難しい点なども率直に教えてくれて、我々のアプローチが役に立っている点が多いにある反面、一筋縄ではいかない現実も実感することができました。その後、まず乳幼児の部屋に入り一緒に遊び、次に幼稚園から小学生くらいの子供と遊んだのですが、どの子も元気いっぱいで肩車、ボールや三輪車などで延々と遊びました。 楽しく30分ほど遊び、帰る時間になったとき、男の子が”Are you going home?”と聞いてきました。私はそうなんだ、と答えると彼はとたんに悲しい目をして、”Are you coming back soon?”と聞いてきました。またすぐ来るよと云いたいところだったのですが、それは嘘になってしまうかもしれず、かといって「もう数年は来れないかもしれない」と答えることもできず、曖昧に頷くことしかできませんでした。孤児院は出来る限りのサービスを提供しており、彼らがHIV/AIDS孤児の中で恵まれた状況にいることは間違いないのですが、男の子の感じているであろう孤独感を感じるとなんともやりきれなくなります。 この体験は、南アフリカの抱える問題の一端を深く体験し、ビジネスパーソンとして、また同時代の一人の人間としてなにをするべきか、なにができるかを考えるきっかけになりました。数名のクラスメートとこの話をしてきていますが、それぞれ違ったアプローチでなにができるか考えているようです。私も時間がかかると思いますが、力になりたいと思います。ご関心のある方はぜひCotlandsウェブサイトのHow Can You Helpもご参照ください。 ![]()
by ouchy
| 2009-08-13 13:34
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